第12回メルマガ・2024.9.18・職長・安全衛生責任者教育

いつも弊社のメールマガジンをご覧いただき、誠にありがとうございます。今回は、私が受講した「職長・安全衛生責任者教育講習」についてご報告いたします。

この講習は、弊社が手がけるプロセス防爆設備の工事指導や試運転調整業務において、必要に応じて求められる資格です。自身の復習も兼ねて、受講内容と気づきを共有させていただきます。

講習内容について

講習は2日間(計12時間)にわたり、座学と演習で構成されていました。座学では、安全衛生に関する基礎知識を改めて学び直すことができました。特にグループで行うKY(危険予知活動)やリスクアセスメント演習は、非常に有意義でした。

6人1組のグループで、各自が自身の業務に即した作業手順書を作成。その中から1つを選び、グループディスカッションを重ねて内容を深めていきました。最終的には、全受講者(約40名)の前で発表を行い、他グループからの質問や意見交換も行いました。

印象に残った演習

特に印象的だったのは、実際に発生した事故を題材にしたグループ討議です。ある橋梁工事の現場で、ユニック車が荷下ろし作業中に傾き、作業員が欄干との間に挟まれて負傷したという事例をもとに、人的・物的・管理面の問題点を整理。どうすれば事故を防げたのかを話し合い、発表しました。私たちのグループは「作業者・監督者が規則通りに作業を行わなかったことが主な原因」と結論づけました。しかし、講習を終えて帰路についた電車の中、ふと疑問が湧きました。

「人のミス」に帰結させない視点

果たして「規則を守らなかったから」が本質的な原因と言えるのでしょうか。ベテランであっても、規則や手順を無意識にスキップしてしまうことがあります。問題を「人のせい」にしてしまう限り、真の再発防止にはつながりません。大切なのは、エラーやスキップが発生する前提で、それを防ぐ仕組みを組み込む「システム的な視点」です。仮にミスがあっても事故に至らないよう、フェイルセーフや冗長性、多重性を設ける。そうした視野を持つことの重要性を、改めて感じました。

今後に向けて

今回の講習を通じて、安全を担う者としての基本姿勢を再確認するとともに、これからは「部分的な知識」だけでなく、よりシステマティックな視点やチームでの気づき・学びを業務にどう活かしていくかが私の課題だと感じました。

以上

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