キーワード「環境 関連」2020.10.2

1.インバース・マニュファクチャリング
inverse manufacturing製品価値や生活の質を維持、向上させつつ、製品ライフサイクル全体の視点から資源、エネルギー消費量、廃棄物量、および環境負荷(CO2、有害物など)を最小化するような循環型製品ライフサイクルシステムを実現することを目的としている。
2.環境配慮設計(DfE : Design for Environment)
環境負荷低減は私たちが生活を持続的に行ううえで重要であり、製品設計を行う場合にも、エネルギー消費が少ないこと、リサイクルが行えること及び製造段階においても廃棄物を出さないことが要求される。製品設計段階で、機能やコストだけでなく環境を配慮した製品設計を行う必要がある。ライフサイクルアセスメント(LCA)による評価手法なども適用されている。
3.ライフサイクル設計
設計・製造から使用・廃棄・リサイクルといった製品のライフサイクル全般の環境負荷低減を実現するための設計手法である。環境負荷低減型のモノづくりにおいては、ライフサイクルアセスメント(LCA)の実施により、有害物質を発生させない等の環境を配慮した設計思想が求められる。
4.燃料電池自動車
燃料電池自動車とは、燃料電池によって得られた電気を動力にして走行する自動車のことである。これまでのガソリンやディーゼルエンジン等の内燃機関と比較レ動力を生成する際に発生するものは水のみである。二酸化炭素の排出を抑え、窒素酸化物・硫黄酸化物の排出がほぼゼロとなる。そのため、環境問題や資源保護の観点から注目されている。今後の課題は低コスト化や水素の安定供給・貯蔵である。
5.インバースマニユファクチャリング
製造業でのモノづくりにおいて、原料調達→製造→販売→使用→廃棄という順序工程のモノの流れに対して、廃棄をせずに回収→分解→原料再使用→製造→…という逆工程をたどって廃棄物を原料として再使用する生産形態のこと。循環型社会、ゼロエミッションの構築に不可欠な形態。
6.バイオディーゼル燃料
植物由来であるバイオマスエネルギーの1つで、菜種油・ひまわり油などを精製してできる軽油代替燃料のこと。ほとんどの軽油車に改造なしで給油することができる。植物由来のエネルギーであることから、地球温暖化防止の手段として注目されている。
7.トリレンマ問題
ジレンマ=相反する二つの事柄の板ばさみになること。世界全体として抱えている問題としてそれより1つ多いトリレンマ問題と呼ばれるものがある。人類が達成すべき3つも目標として「経済の発展」「資源・エネルギーの確保」「環境の保全」がある。その3つの目標はお互いに複雑に関連し、どれかを優先するとどれかが犠牲になってしまう関係にある。
8.サステナビリティ
「環境の維持」と「社会の発展」を共存し得るものとしてとらえ、環境を考慮した節度ある発展こそが、人類の目指すべき方向であるとする考えに基づく評価の尺度。
以上