キーワード 「エンジニアリング 関連」2022.4.29

EPC(Engineering・Procurement・Construction)

設計(Engineering)、調達(Procurement)、建設・試運転(Construction)の3つのフェーズからなる。一般的にはエンジアリング事業のワークフローの仕組みのことを意味し、それぞれの頭文字をとって「EPC事業」「EPC契約」といった名称で使われる。

FS (Feasibility Study)

プロジェクトの実現可能性を経済性や技術面、環境面などあらゆる角度から事前に評価・検証すること。

FEED (Front End Engineering Design)

概念設計やFSの後に行われる基本設計のこと。EPC (設計・調達・工事)の前段階で、設計を通して技術的課題や概略費用などを検討する。これらの仕事は一般的に競争入札や随意契約を経てエンジニアリング会社に発注される。ここで作成された書類はFEEDパッケージと呼ばれ、多い物ではファイル数十冊にも及び、これを基にEPCの入札が行われることになる。

PFD(Process Flow Diagram)

原料から製品までの化学プロセスフローを記述して、化学物質のフローと変化に関わる装置を示す。一般に理解しやすいように、PFDは主要な設備のみ表示しており、詳細は示されない。

P&ID(Piping&Instrument Diagram)

配管計装図(P&ID)にはPFDより多くの詳細が含まれている。P&IDには、プロセスフロー、制御ループと計装、設備、配管などすべての関連情報と詳細設計データが含まれる。

ターンキー(turnkey)

プラント輸出や海外建設工事などでの契約方式のひとつ。鍵かぎを回せば設備が稼働する状態にして引き渡すという意味での一括受注契約のこと。フルターンキーともいう。

ランプ・サム契約(lump sum contract)[固定価格]

工事や作業の請負契約において、固定的な総額を合意して成立する契約。受注側は契約で決めた金額で完成させる義務を負う。

コスト・プラス・フィー契約(cost plus fee)[実費精算]

実際にかかる費用に一定の料金を加算した金額を支払うことをあらかじめ約束する契約。受注側はかかったコストに一定割合の利益を加えた金額を発注側に請求することができる。

以上