ほんの少しの差 2010.3.23

今日は後ろの白板に書きました「ほんの少しの差」という話をします。

冬季オリンピックが終わりましたが、点数やタイムがほんの少ししか違わないのに金メダルと銀メダルの差は大きいですね。世間の注目度からいえば相当な違いがあるように感じました。

オリンピックに限らず1番と2番では知名度がぜんぜん違います。例えば日本で一番高い山は富士山で3776mですが、二番目に高い山をご存知ですか?

答えは南アルプスにある北岳で3193m。ちなみに3位は北アルプスの奥穂高岳です。私は割と山登りが好きなほうですが、知りませんでした。

富士山と二番目に高い北岳の知名度の差は、百倍以上あるかもしれません。では、北岳に比べて富士山は百倍高いかというと、そんな事はありません。高さの差は、たかがしれています。つまり少しか差が無いのです。

この事って、結構意味深だと思いませんか?

仕事に限らず、ある分野で頭ひとつ抜け出すぐらい「少し」がんばってみる、もしくはほんの「少し」工夫してみる。

その差はほんの少ししかありませんが、これを繰り返すことで、最終的にはその何倍もの大差がつくといえます。

仕事の話で例えますと、私達は毎月改善会議を行っていますが、最近は提案数・コスト削減金額が数年前に比べて低調です。

ホームラン級のコスト削減提案を考えるのは重要です。

しかし既設の部品を少し改善してみる、また性能は同じで、少し安い部品を探す、少し簡便な加工方法に変えてみる、というちょっとした差を積み重ねるという方法もあります。

積もり積もれば装置の完成度が増して売り上げが上がる、という「ほんの少しの差」を積み上げて大きな差をつけることが可能なのです。

ということで、今日は短いですが富士山と北岳を例に「少しの差は結構大きいよ」という話と、ある分野で頭ひとつ抜け出すぐらい「少しの差」をつければ、意外に大きな結果、評価が得られるのでは、という話をしました。

今週も張り切っていきましょう。

以上