コロナ禍とテレワーク 2020.12.31

皆さん、おはようございます。本日は皆さんにとって嬉しいお知らせがあります。というのは、私が朝礼の場で話すのが今回最後になります!

私、数ヶ月後には役職定年年齢を迎え、職位が下がり、もうこの場で発表しなくてもよくなりました。私のつまらない話を今後、聞かなくてよくなり、皆さんにとっては喜ばしいことだと思います。

…と、こんな感じて今年5月の朝礼で話すつもりが、コロナ禍で全社朝礼は中止になり、私にとっての最後の朝礼の機会が無くなりました。

朝礼では発表できませんでしたが、波乱の一年でしたので、年の瀬にあたり自分の考えた事を記録しておきます。

1年前に、「新種のウイルスがアウトブレイクし、局所的にクラスターが発生した。すでにこの状況はパンデミックと言える。早急にロックダウンし、対策を実施しないと医療崩壊し、トリアージせざるを得ない医療機関がでてくる」と言われても意味不明でした。その意味が理解できるほどに、環境・意識・行動に変化のあった年でした。

私なりに、今年一年のコロナ禍の日本と世界の出来事をまとめました。

次に人口ベスト30カ国の死亡者割合の表です。今も刻々と状況は変化していますが、とりあえず本日の結果は以下のとおりです。

感染者と死亡者数が日々増加する報道がされていますが、国によって人口が異なるので、どの国のダメージが大きいのか注視していました。

人口が多い順に30カ国+話題に上がる数カ国を順番に並べ、100万人あたりの死亡者数を割り出し、時々チェックしていました。

感染者数はもちろん重要な数ですが、日本のようにPCR検査を抑制せざるを得ない国もあるので、感染者ではなく死亡者数だけを対象にしていました。

イタリア、スペインはよく話題になっていましたが、ベルギーについては、日本の報道ではあまり取り上げられておらず、4月当初からダメージ(人口あたりの死亡者数)が大きいのが気になっていました。

またコロナ過とは関係ありませんが、2011年の東日本大震災の際の死亡者数1.8万人と比較することで、各国が受けたショックの度合いが推測できると思います。

これもコロナ過とは関係ありませんが、広島に落とされた原爆の凄まじさが想像できます。14万の人々が一瞬で亡くなってしまったわけですから。

次にテレワークについてお話します。

2018年5月に、この場で「テレワーク」というテーマで話しています。その際、通勤時間が、いかに多くの時間を占めているかという話をしました。話はしたものの、「経験しなければ実感することは難しいだろうな」と思っていました。

ところがコロナ禍で、多くの人が「テレワーク」せざるをえない状況になりました。

テレワークの肯定的な意見は、「通勤の時間・コスト削減」「家族と過ごせる時間が増えた」「生産性が向上した」「育児と仕事の両立が可能」「介護と仕事の両立が可能」「上司の顔を見なくて、のびのび仕事ができる」などです。

否定的な意見は、「労務管理が困難」「コミュニュケーションが困難」「生産性が下がる」「子供が騒がしく家では仕事ができない」「家で仕事をするスペースがない」「セキュリティリスク」「家族との関係が良くないので家にいたくない」などです。

なかには「感染防止のため家で仕事しろ」と言われて素直に家で仕事したら、それは「お前は会社にとって有用性のない人間だ」という宣告に同意しているように感じている人もいるようです。

緊急事態宣言下では多くの企業で実施されましたが、夏場以降は出社を促す企業が増えました。在宅勤務は一過的な動きにとどまり、新しい働き方として定着したとは言い難いようです。

個人的には4~12月で出社したのは、全部で10日ほどで、ほぼ毎日が在宅勤務でした。

メンバーの半分以上は出社していたので、状況に応じて、電話(固定・携帯)、スカイプ、ZOOM、メール、チャットを使い、まめに連絡を取り合っていましたので、仕事の効率やコミュニュケーションが低下した感じはありません。

ただ、社内にいれば他部署から何かと相談がきますので、出社したメンバーは通常より負荷がかかっていたとは想像しますが、本人達には良い経験になったと思います。

なお、私の手取り収入は、昨年に比べて18%減少しました。これは在宅勤務中は残業をしなかったためです。今まで給与に占める残業代が、いかに大きかったか、よく判りました。

あと、「専門家」についても言わせてください。

今回のコロナ禍での政治家の言動には落胆する場面が多かったですが、感染症関連の「専門家」の意見は一貫しており、2011年福島第一原発事故の際の「専門家」とは異なり、私は信頼できました。

もちろん異なる意見はありました。その方々は「感染症に詳しい」と紹介されていましたが、真の専門家との説得力の差は歴然でした。

私も自分の専門分野においては、誰に対しても毅然と自信をもって説明、説得できるようになりたいと切に思いました。真の専門家は批判や恫喝されても、それを跳ね返す「勇気」が必要だと感じました。

最後になります。

波乱の2020年が終わります。コロナ禍は収まるどころか、本日などは東京では感染者数が1300人余りで最高値を更新し続けています。何かと不安やストレスが溜まりやすい状態ですが、来年も周りに惑わされることなく、自分で正しい情報を集め、自分で考えて行動していこうと思います。

皆さんにおいても、2021年が良い年であることをお祈り申し上げます。

以上