軸継手 2020.9.13

1.はじめに
軸継手の種類を3つ上げ、それぞれの概要を説明し、設計する際の留意点について述べる。
2.カップリングの概要
駆動側の軸と従動側の軸を連結しすることで、動力を伝達し、軸の取付誤差(ミスアライメント)を吸収し、振動を吸収し、熱を従動側に伝えない役割を果す機械要素部品である。
3.カップリングの留意点
カップリングの強度は、各メーカーのカタログに許容トルクで表されている。またいくら取付誤差(ミスアライメント)を吸収できるといっても限度があるので、許容値を確認する必要がある。

4.自在継手(ユニバーサルジョイント)の概要
2本の軸が比較的離れた位置にある場合や2本の軸の角度が大きい場合に使われる。
5.自在継手(ユニバーサルジョイント)の留意点
機械構造上の誤差を吸収するために、ジョイントを含む一連の接続軸のいずれか1か所以上軸方向の調節機構を設け、ジョイントに引っ張り荷重や圧縮荷重が掛からないようして早期の破損を回避する。

6.クラッチの概要
2つの動力伝達軸の間で回転を伝達したり遮断したりする機械要素である。機械的に噛み合う構造や摩擦力を利用した構造のほか、粘性や電磁力を用いる方式がある。
7.クラッチの留意点
軸芯に対する同芯度、振れ、軸と軸の直線度(平行)に注意し、クラッチトルク、ブレーキトルク、使用雰囲気温度、バックラッシ等を確認する。

以上