キーワード「用語 関連」2021.8.31

1.硬度
材料の硬さを表す指標。ロックウェル、ブリネル、ビッカース、ショア硬さなどの評価方法がある。
2.鍛造
塑性加工の一種。材料を上下の工具で挟んで圧縮し成形する加工法。加工方法により、線材を成型する鍛伸や薄板を成形する圧延および展伸・曲げ・絞りなどに分類することができる。
3.断面二次モーメント
曲げモーメントに対する物体の変形しにくさを表した量のこと。物体の断面形状を変えると断面二次モーメントの値も変化するので、構造物の耐久性を向上させるうえで、設計上の指標として用いられる。
4.断面係数
部材の断面性能を表す値の事。曲げる力(曲げモーメント)に対する強さ・抵抗力と言える。
5.表面改質
本来の材料性質に加えて、新たに有用な機能を付加するために、材料表面の特性を改善すること。塗装やメッキのように材料表面に異なる材質の膜を形成する方法、ブラスト処理やエッチングのように物理的・化学的に材料の表面性状を変える方法、スパッタリングやイオン注入のように材料表層に原子分子レベルで材料を注入する方法がある。
6.定性
何が入っているのか調べること。あるものが、有るか無いかだけを計測するもの。
7.定量
何がいくら入っているのか、量を量ること。数値で表示可能なもの。あるものがどれだけあるか計測するもの。
8.ろう付け
接合する母材の狭い間隙に、加熱溶融したろうをぬれ、および毛細現象などにより充填させ、これを冷却凝固して接合する接合方法。
9.四力学
材料力学、流体力学、熱力学、機械力学
10.シーケンス制御(SC : Sequential Control)
あらかじめ定められた順序または手続きに従って制御の各段階を逐次進めていく制御のことである。リレーシーケンス技術とマイクロコンピュータ(マイコン)技術が融合したものである。最近では家電製品エレベータ、工場の産業用ロボットなどさまざまな装置や設備に利用されている。PLC(プログラマブル ロジック コントローラ)の出現により、処理速度や機能が格段に進歩している。
11.PID制御(Proportional Integral Derivative controller)
PID制御では、偏差の比例(Proportional)、積分(lntegra1)、微分(Derivative)の線形結合によって操作量が決定される。これらの頭文字をとってPID制御という。PID制御はアナログ制御とデジタル制御の両方で実現することができる。比例動作は速応性を高め、積分動作はオフセットを除去し微分動作は行き過ぎ量を抑え安定性を増加させる効果があるが、これら3動作の組合せの最適化に注意する必要がある。
12.TIG溶接
Tungsten Inert Gas(タングステン不活性ガス)の略で、アルゴンなどの不活性ガスでシールドしながらタングステン製電極とワークの間にアーク放電を発生させ、溶接棒を溶かしてワークに付着させる溶接法。
13.バーリング加工
ドリルで板金に下穴をあけた後に、この穴径よりも少し太めびピン形状の専用工具(バーリングパンチ)を打ち込む。穴の縁の材料が引き伸ばされて凸状に突き出し、厚みが擬似的に増す。つまり加工部に若干の立ち上がりを作ることで板に厚みを形成する。ここにタップでネジ加工を施す。穴フランジ加工とも言う。
14.プレスナット
一般の六角ナットの片面で段がついた形状をした市販品。段付きの先端はくさび形状で段の外周はギザギザ形状。これにより抜け防止と回転防止の役割を果たす。
15.レトロフィット
retrofit旧型式の機械を改装・改造して新型式にすること。
以上