キーワード「設計 関連」 2020.10.24

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1.イベントツリー

初期事象から出発して、結果がどうなるか明らかにする手法。

2.QC活動・サークル[quality control](品質管理)

品質管理に関わる活動のこと。「品質第一の製品を作る」「顧客満足度と従業員満足度を向上させる」「品質を保持するための作業工程の管理・改善を行う」「品質・納期・コストなどの問題を解決するための方法を模索する」などの活動を行う。QC活動はQCサークルという小グループを結成して行うことが多い。

3.実行可能性調査(feasibility study)フィージビリティ・スタディ

新製品や新サービス、新制度に関する実行可能性や実現可能性を検証する作業の事である。

製品を作る前に製造可能かどうかを確認する製造モデルを作成する。また損益が大丈夫か、リスクアセスメントについて問題がないかについて検証を行う。設計に入る前段階の準備として最も重要な作業と考えられている。

4.剛性設計

機械の仕様として剛性という言葉を用いる場合は、一般的に1μm変位させるのに何N必要とするかで表す。機械を大きな弾性体と見立てた時のばね定数と思えばイメージし易い。従って機械を構成する要素(ベッド,主軸など)ごと、XYZ3軸それぞれの方向に剛性値が存在する。その中のどの要素の方向を重視するかは機械の種類と設計思想によって異なる。一般的に剛性を上げようとすれば機械は大きく、重くなる傾向となる。逆に小さくして剛性を上げる手法もあるが、高度な設計技術を必要とする。剛性には、静剛性、動剛性、熱剛性(熱特性)がある。

5.QCD

「品質」「コスト」「納期」を表す”Quality””Cost””Delivery”の頭文字をとったもので、製造業において、よいモノを作ってそれを多くの人に使ってもらうためには、これら3つをバランス良く設計していく必要がある。

6.コンカレント エンジニアリング

製品の開発期間を短縮するためには、製品の企画段階から量産、販売、サービス、保守に至るライフサイクル全般のさまざまな作業において、できるだけやり直しを無くすこと、同時並行的に複数作業を実行することを目的にした設計手法。

7.最適設計

重量最小化といった単一目的の最適設計から、複数の目的を持つ多目的最適設計、さらには構造や流体、熱や振動、制御などの問題を同時に扱う複合領域最適設計へと展開している。

機械製品の多機能化・高性能化と開発期間のさらなる短縮が急務の課題となっている現在、最適設計への期待は大きい。最近では多くの汎用最適化ソフトウェアや構造最適化ソフトウェアが利用できる環境が整い、開発現場においても、最適設計を比較的容易に行えるようになってきている。

8.システム設計

装置やシステムまたは、それらを構成する要素や部品が使用開始から設計寿命までのライフサイクル期間を通して、ユーザーが要求する機能を満足するために、故障や性能の劣化が発生しないように考慮して設計する手法。

9.バリアフリー

高齢者や障害のある人でも簡単に機械が使えるように、邪魔になる障害(バリア)を除く考え方。最近では、高齢者でも乗り降りがしやすいノンステップバスなどである。

10. ユニバーサルデザイン

すべての人が使いやすいような形状としたもの。誰でも使えて、使い方が簡単、安全に使用できるものを作ること。

11.フロントローディング

製品開発プロセスの上流段階で下流までの課題を先行して検証し、後戻りを抑制するアプローチで、企画構想・設計段階でのシミュレーションによる事前検証などがポイント。モノづくりの上流に位置する企画構想から設計までの段階は、その後のモノづくりの方針を決定する重要な工程であり、全ライフサイクルコストの80%がそこで決定づけられていると言われている。初期段階で判断を誤ると下流の製造工程で重要な問題を引き起こす可能性があり、これをフロントローディング設計によって食い止めることが肝心。

12.フロントローディング

設計開発初期の自由度の高い段階で、より多くの設計検討をすることによって、後工程に進んでからの手戻りをなくすといった外国発の概念

13.工程設計

製品設計情報から製品を作るのに最適な素材(原料、部品)と生産資源(設備、作業者)を選択し、製品が完成するまでの一連の加工プロセスを設計すること。 工程設計の段階で投資額、原価、利益率がほぼ決定するため、工程設計は生産活動において極めて重要な作業である。

以上